劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
最終更新:2022/10/15
鋼の錬金術師が初めて映画になった作品です。通称無印版と言われる、原作とは違ったオリジナルストーリーが展開していくアニメ作品の続編が映画になりました。アニメ版では回収されなかった伏線が明らかになっていく展開となっています。初めに注意書きしておくと、この作品はしっかりと続編として作られているため、最近の映画作品ではよくある「誰が見ても楽しめる」といったものではありません。アニメオリジナルの無印版をみて、主人公のエドワードとアルフォンスがなぜこのような状況に陥っているのか、それぞれ何を目的に動いているのかを知っておく必要があります。ストーリーとしては原作よりも暗めの世界観でシリアスなストーリーが楽しめます。本当に様々なキャラの因縁が収束していくので、どのシーンも驚きの連続になるでしょう。個人的にはエンヴィー・スロウスの結末が強く脳裏に焼き付いています。さらにバトルシーンのスピード感、緊迫感のある作画はアニメ版と遜色ない非常に出来が良いものとなっており、特に終盤に描かれているスロウスとグラトニーのバトルシーンは必見。今は社会人の私がこの映画を見たのはまだ中学生くらいのころなのに、あのシーンは作画のセンスが光りすぎていて、今でもたまにそのシーンだけ見て満足したりします。10数年続く長いハガレンの歴史の中でもトップレベルの売り上げと強いハガレン人気を獲得した作品であり、ハガレンファンを名乗るなら見逃すことのできない作品なので絶対に見ましょう。